速読の極意

最近流行の速読。各教室や業者は魅力的な文句で受講生を募っています。
はたしてその信憑性は如何なるものなのでしょう。

 

集中力・持久力up
記憶力up
事務処理能力up
アイディア・ひらめき・直観力up
試験で時間が余る。
頭がよくなる。
やる気が出る。

 

みんな夢のようですね。
実は、確かにこのような効果は出ます!が、その人および指導法によります。
どの程度の効果か、またこれらのうちどの効果が出るのかはやってみなければ判りません。
ただ、どのようなトレーニングを受けるかが重要であることは言うまでもありません。

 

大切なのは、何のために速読その他の自己啓発の教材を学ぶのかということです。 速く読めることによってみなさん各人が何を得たいのかということです。
例えば、試験に合格という目的がある場合、単にスピードだけを追求しても意味がありません。 ビジネスでも同様、ミスをしない正確な能力も求められます。

 

例えば電車の中でビジネス書や新聞を何紙も読むとき、一字一句正確に理解する必要はありません。どのような記事があり、中でどこが大切であるかの見極めをすることが大切になります。そしてその大切なところを覚えなければなりません。逆に、試験ではその内容をずっと覚えておく必要はなく、問われている内容をその時間内にさえ覚えておけば充分なのです。ただし一方でその大切なところを読み誤ると不合格となり、人生に影響が出てしまうというまた違った側面があります。

 

このように、目的や場合によってアタマの使い方は異なるのです。
これらに応変に対処するには記憶の仕組み、脳での情報の処理の仕組みを正確に把握しておかなければなりません。 それらが効果的に作用してこそはじめて速読を皆さんのその場の目的に生かせることとなるのです。

 

一般的に速読というと、現在のあなたの読書スピードの10倍・50倍といった速度を追求することを想像してらっしゃるでしょう。
確かに10倍・50倍を達成なさる方も大勢いらっしゃいます。またそういう優秀な受講生を輩出する速読教室は非常に魅力的に映ります。

 

しかしここに落とし穴があるのです。
10倍や50倍の速読を達成なさる方は全ての受講生の中でそれほど多いわけではありません。
しかしそういった能力のない通常の受講生も10倍や50倍を目指すコースと同じレッスンを受けなければなりません。

 

実は、ほとんどの方は10倍や50倍になる必要がないのです。
潜在的に能力のある人を発掘し、広告塔とするためだけの、10倍や50倍を目的としたレッスンは、通常の場合まったく無意味なのです。

 

例えば、大学入試センター試験では、文章を読むのが遅く試験時間が足りない方でも、2倍の速度で文章をよみ、2倍のスピードで思考力を働かせれば時間的には楽々なはずです。もしそれで低い得点しか取れない場合はただの実力(≒基礎知識)不足でしょう。

 

すなわち、確実に2倍や3倍になるだけでスピードに関しては他人よりもすでに秀でているのです。大切なのは「確実に」というところです。

 

速読をマスターした方は、普段文章をものすごく速く読みます。しかし人生のかかった試験や、仕事上とても重要な文章を読む場合は、どんな人でも実はやはり普段通りゆっくり読んでしまうのです。
人間は正直です。絶対に失敗したくない、失敗できないときにはとても慎重になってしまいます

 

だれも追いつけないほど足の速い持ち主でも、細い丸木橋の上では絶対に走りません。
足を踏み外すことが恐怖だからです。

 

同じように、速読でも試験やビジネスで速読できないのは、試験に落ちること、仕事で失敗することが恐怖だからです。
したがって従来の速読は一番必要であるはずのときにその能力を発揮できない典型的なツールです。

 

本来であれば、慎重になったときに「確実に2倍・3倍の読書スピード・思考スピード」で事にあたれることこそが本当に効果のある速読といえないでしょうか。

 

本当に効果のある速読を手に入れてみて下さい。あなたの目標の応援をさせていただきます。

 

 

 

速読訓練の内容
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速読とは、
?一目で見る範囲を広げ、一度に脳へ送る情報を増やす。
?その増えた情報に対応しうる脳を作る。

 

以上に尽きます。
これらをどう効率的にトレーニングするかが速読能力アップの鍵になります。 片方だけの訓練ではそれほどの効果は期待できません。市販の速読ソフトの訓練内容はたいていどちらかに偏っています。

 

?視野について

 

一目で見る情報の広さ(≒可読文字数)を速読の世界では総じて「視野」という呼び方をします。
一目で見て取れる文字数の少ない方を「視野の狭い人」と呼んだりします。
現場では「あの人視野が狭いから厳しいね」とかいう会話が当たり前のように飛び交っています。

 

まず速読を習得しようとした場合、ほとんどの方はこの「視野の拡大」に苦労すると思います。
見方をかえれば、「視野」が若干でも拡大するとそれだけで読む速さを元の倍程度とすることが可能です。
(個人的にはこれだけでも相当満足度の高いものであると思っています)

 

ここで情報量を増やすといっても、ただ多くを見るだけでは意味がありません。単に速く眼を動かすだけや、焦点を定めずにボーっと多情報を見るだけでは、意味が全く取れず訓練にはなりません。ここではちゃんと?の脳みそ訓練の要素も絡めていかなければなりません。

 

 

?多量の情報を脳へ送り、速さに脳を慣らす訓練をする。

 

多くは速読訓練ソフトウェアを使います。グレートリーダーズでも同様です。

 

 

日本語の速読って実は難しい?
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日本語の文章は構成上ひらがなと漢字の組み合わせで表示されます。ひらがなは漢字のおくり仮名であるものと、単独で意味をなすものとの2種類あります。

 

ご存知のようにひらがなは表音文字、漢字は表意文字だといわれ、日本語はそれら性質の違うものが複雑に組み合わさって文章になっています。

 

組み合わせだけでなく、日本語が複雑な例として、「美」という漢字は「ビ」と読みますが、「しい」というおくり仮名がついた瞬間「ウツク」と読まなければなりません。
また名前や地名などに使われる場合多くは「ミ」と発音します。

 

たった漢字一文字をとってとても読み方の種類が多く、しかもそこに規則性はありません。読み方が変わることで意味までも全く違うものになってしまうこともしばしばです。

 

我々日本人は小さな頃からの習慣でそれがごく自然なことのように思っていますが、実はその瞬間瞬間にそれぞれの判断を毎度おこなっているのです。
例えば「美しい」という表現を見たときに、毎回毎回「ビ」・「ミ」・「ウツク」のなかから正しく「ウツク」を頭の中で選択しているのです。
これは英語のネイティブが英単語をよむ何倍もの労力を使っていることとなるのです。

 

速読とは文章を速く読むことですから、一度に多量の情報を処理できなければなりません。
通常のスピードでもかなりの量の情報処理を行っている日本人の脳みそには、一度に多量の情報を送るトレーニングは負荷が高すぎます。

 

全て表音文字のアルファベットの国の人々と比べ、日本人が日本語の速読を習得することははるかに難しいことがお分かりいただけるでしょう。

 

アメリカではケネディ大統領が速読をマスターしていたことで知られていますが、その訓練法をそのまま日本に輸入したとしても、日本語速読訓練においてはそのマスター率は非常に低いでしょう。
アメリカで実証済みという結果は安易に信じてしまいがちですが、速読に関してはこれは当てはまらず注意が必要です。日本語は非常に特殊なのです。それを決して忘れてはいけません。

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